2009パラオその4 色々考えさせられた事 [パラオ]
今回の旅行で楽しかった事を3回に渡って書きましたが、
実はとてもショックだった事があったのです。
オプショナルツアーで、ほぼ必ず立ち寄って昼食を食べる無人島、ガルメアウス島です。
ダイビングのツアーでも立ち寄るので、パラオへ行った人はきっと1回は上陸しているはず。
私ももう数えきれないほど行っています。
ブラックチップシャークがいるのも、この島の浅瀬です。
今回行った時間がたまたま満潮だった事もあるのですが、
画像左側に木の切り株が4本海中から出ているの、分かりますか?
普通の木(マングローブは別にして)は、海水が浸る所では成長しません。
つまり、切り株のある地点は前は陸地(砂浜)だったのです。
私の知っているガルメアウス島はこんなに小さくなかった!
もちろん急に島が沈んだのではありません。
これは2000年に撮影した物で、角度が全然違いますが、
上の写真で言うと4本の切り株の更に左側にガルメアウス島の看板があり、
砂地がもっと広がっています。
これは2005年に撮影した物で、ちょっと分かりにくいですが、
左側陸地の上に切り株が見えます。
去年どうだったかちょっと覚えていないのですが、
急にビーチが狭くなっていて、かなりショックでした!
地球温暖化での水面上昇か?!と思ったのですが、
現地事情に詳しい人の話によると、
潮の流れがここ最近大きく変わったそうで、
今までビーチだった所の砂が大きく削られていたり、
また逆に今までビーチじゃなかった所にビーチが出来たりしているそうです。
でも潮の流れが変わるというのも、温暖化のせいかもしれません。
エルニーニョやラニーニャの影響で、水中のサンゴにも影響が出ています。
コレは2006年3月に撮影したソフトコーラル(骨格を持たないサンゴ)なのですが、
ここ1〜2年はこの場所に行っていません。
比較的新人っぽい日本人ガイドの女性も、行った事なないと言っていました。
海水温の影響を受け易いソフトコーラルなので、
たぶん、今はこの姿は見られなくなっているのでしょう。
(ただ、骨格のあるサンゴと違って復活すれば、割と早く成長します)
やはり、ここパラオにも温暖化の影響が現れている事を実感しました。
それと、もう一つ。これは私の反省点なのですが。
旅行はもちろん楽しむ為に行くわけです。
しかし、やはり親の責任として、パラオの違う面を息子に見せるべきだな、と。
私はもうかれこれ23年間パラオに行っていますので、
パラオがどんな所か、色々な場所に行って知っています。
中一の息子は今、総合の学習で平和について学んでいます。
パラオは第1次世界大戦後、日本の委任統治領になっていました。
パラオの元首都コロールには南洋庁が置かれていて、
現地の人にも日本語教育が行われていました。
太平洋戦争では1944年に
パラオのペリリュー島でアメリカ軍との激しい戦いがあり、玉砕しています。
でも激しい戦闘の前に現地の人を別の島に逃がし、
米軍の約1/5の人数で、米軍の2〜3日中に陥落させるつもりが、
陥落まで2ヶ月半も掛かり、徹底抗戦した日本軍に対して、
現地では日本は好意的に受け取られています。
ペリリュー島には司令部陣地や戦車等の戦跡が数多くあり、
私は既に見ているのですが、
こういう物を息子に見せるべきだな、と改めて思いました。
なので、次回はペリリュー島ツアーに参加せねば、と思いました。
これで今回の旅行レポはお終いです。
タグ:パラオ
2009-01-08 22:05
nice!(3)
コメント(9)
トラックバック(0)
明けましておめでとうございます。m(_ _)m ご家族でパラオにゆかれてたんですね。年末年始のあわただしい日本を離れて休日を満喫出来ました?最初の記事でパラオ(グアムも一緒ですが)のホテルのトイレ事情を書かれていましたが、あの辺の水は日本と違ってシャワートイレなどに使うとパイプが詰まってしまい、高級ホテルでもシャワートイレにしていないということです。砂浜の様子が変わってしまっていたのはビックリですね!(@_@)あと地球温暖化のことで一般的にはあまり認識されていないことですが、二酸化炭素などの温室効果ガスの仕業はかなり疑わしいということです。一度「田中 宇」氏の記事(http://tanakanews.com/080422warming.htm)を読んでみて下さい。私には中学生の子供が2人居りますが、今では親と旅行は疎か買い物も一緒に出ることを嫌がります。いつまでも家族旅行行けると良いですね(^_^)v
by georgeozma (2009-01-09 11:06)
georgeozmaさんへ
あけましておめでとうございます。
旅はホントに満喫出来ましたよ。
トイレの事についてですが、一般的にはそうなのかもしれませんが、
今回は泊まれなかったけど毎回定宿にしているパラオパシフィックリゾート(PPR)は、数年前からシャワートイレに変わっています。またPPRは25年前の開業当時から、ホテル内の水道水は飲料可なのです。
これはホテル独自の浄水装置等を持っているからで、そういう例外を知っているだけに、本来のニッコウ系ならもうちょっと出来ただろうと思うのです。(ニッコウ系といっても台湾資本で名ばかりなので無理ですが)
海中心の生活のパラオでは、海水温の影響は大きいです。
最近では雨季・乾季の境がはっきりしなくなってきているそうです。
日本でも今までに無いゲリラ豪雨とか暖冬とか、色々あるのはやはり温暖化の影響だと私は思います。
家族旅行は、息子が一番『パラオ行きて〜!(行きたいの意味)』と騒ぐのでまだまだ続くと思います。
nice!をありがとうございます!
by ゆっこ (2009-01-09 20:05)
第二のふるさととして、見続けてきたからこその変化ですよねぇ。
息子ちゃんもいろいろと勉強になりそうですね。
by Keiko (2009-01-11 15:22)
Keikoさんへ
そうですね、ホントによく通っていますからね。
海ですらこの状況ですが、陸上はもっと激しく変化しています。
車の数はハンパ無く増えていて、渋滞が慢性化しています。
それも、車はほとんどが日本からの中古車で、排ガス規制とか無い頃の
古い中古車も沢山。CO2削減も発展途上国には難しいですから。
来年はもうちょっと違った旅行にしようと思っています。
by ゆっこ (2009-01-11 22:44)
明けましておめでとうございます。
穏やかな素敵な場所にも温暖化の影響がでてるのですね。
少し、残念な気がします。
先進国が発展途上国のCO2削減をもう少し、考えられると良いですね。
by 犀川 (2009-01-14 22:55)
犀川さんへ
あけましておめでとうございます!
パラオはツバルと違って、海面上昇で国が消えるという所までは行きませんが、やはり確実に温暖化の影響が出ています。
先進国でも自分の国のCO2削減だけで手一杯な今の状況では、
発展途上国のエコは大変そうです。
by ゆっこ (2009-01-15 13:44)
こうやって自分の目で確認できると
実感として認識できますよね。
私は中国によく行くのですが、
中国こそCO2の削減をしなければいけないよな、
と思ってます。(^^;)
中国が先進国の仲間入りする頃には相当のCO2が……
by momo (2009-01-18 13:21)
momoさんへ
そうなんですよ、確認しちゃうとちょっと怖い気がします。
今の中国、そうですよね〜。
ちょっと昔の中国は皆自転車に乗ってるイメージでしたが、今は違いますものね。まだCO2削減の対象外な発展途上国も、地球の為を考えたら。全世界的にCO2削減しないとね。
by ゆっこ (2009-01-19 02:31)
初コメントさせていただきます。
温暖化の事に触れていらっしゃったので
二酸化炭素削減が言われていますが
実は現行の車のカーエアコンに使われている
【代替フロン】
ウィキペディアによると
二酸化炭素の温室効果を1とすると
代替フロンはそれの100~10000倍の温室効果と言われています。
夏場でのドライブ等で冷房をちょっと使わない時間を設ける
といったことも必要なのかなと個人的に思います。
またどれ程、地球環境に影響をおよぼしているかはわかりませんが
【代替フロン】について考える機会といったものが
増えてくれればと思います。
by hiro423 (2009-02-17 13:40)